toggle
トランクルーム投資は直営店売却システムがおすすめです。
2023-05-14

建物の用途変更について

用途変更について

建物の用途変更とは、建築物の利用目的を変えることを指します。たとえば、オフィスビルを住居用に変更したり、個人住宅を店舗やレストランに変えたりするなどの行為です。

しかし、単に建物の利用方法を変えるだけでなく、適切な手続きも必要となります。これは、建築基準法や都市計画法、消防法などの法律により規制されています。

用途変更に必要な手続き

  • 建築確認
    • 建築基準法に基づき、建築物の構造安全性や衛生設備などが適切に設計されているかを確認します。用途変更に伴い、新たな建築基準法の要件を満たすための改修が必要となる場合もあります。
  • 都市計画許可
    • 都市計画法に基づき、用途地域の制限内で用途変更が可能かを確認します。特に商業地域や住宅地域など、特定の用途に限定されている地域では、用途変更に制限がある場合があります。
  • 消防許可
    • 消防法に基づき、用途変更に伴う防火設備の要件を満たしているかを確認します。

これらの手続きは、各自治体の建築指導課や消防署などに申請を行い、必要な書類を提出することで進められます。また、設計事務所や専門家の協力を得て進めることも一般的です。

用途変更は設計事務所に

一般的には、設計事務所に手続きをしてもらいます。用途変更手続きは、専門的な知識が要求されるので、ご自身での申請はほぼ不可能です。またリフォームを行うリフォーム会社に依頼することもいいでしょう。

なぜ用途変更しなくてはいけないのか?

建物の用途変更を行う理由は主に以下の2つです。

  • 法律遵守
    • 建築基準法や都市計画法、消防法などにより、建物の使用目的に応じた規制が設けられています。たとえば、商業施設として使用する建物と、住宅として使用する建物では、防火設備や脱出経路などの要件が異なります。これらの法律を遵守しないと、法的な罰則が科せられる可能性があります。
  • 安全確保
    • 建物の用途によって、その建物に求められる安全性や快適性の基準が異なります。たとえば、集合住宅として使用する場合と、飲食店として使用する場合では、消防法に基づく防火設備の要件や、建築基準法に基づく換気設備の要件が異なります。これらの基準を満たすことで、建物の利用者の安全や快適性を確保することができます。

したがって、建物の用途を変更する際には、新たな用途に対応するための適切な手続きを行う必要があります。これは、法的な義務であると同時に、建物の利用者の安全や快適性を確保するための重要な措置です。

用途変更手続きの費用は?

建物の用途変更にかかる費用は、以下のような要素によって大きく異なります。

  • 申請手続き費用
    • 行政書士や建築士に手続きを依頼した場合の報酬、自治体への申請手数料など。
  • 改修工事費用
    • 建築基準法や消防法などの要件を満たすための改修工事が必要な場合、その費用が発生します。工事の規模や内容によりますが、数百万円から数千万円以上かかることもあります。
  • 設計費用
    • 建築士や設計事務所に設計を依頼した場合の報酬。

費用については、建物の構造や広さなど様々な条件で変わります。いくつかの設計事務所や行政書士、建築会社などに相談することをお勧めします。

用途変更手続きに手順

建物の用途変更手続きは以下のステップで進められます

  • 事前調査
    • まずは、変更を考えている建物の現状と、新しい用途に対する法的要件を調査します。都市計画法や建築基準法、消防法などの要件を確認し、用途変更が可能かどうか、そしてどのような改修が必要かを調べます。
  • 設計
    • 用途変更に必要な改修工事の設計を行います。これは一般的に建築士や設計事務所に依頼されます。
  • 申請手続き
    • 各種の許可申請を行います。これには建築確認申請、都市計画許可申請、消防許可申請などがあり、これらは一般的に行政書士に依頼されます。
  • 改修工事
    • 許可が下りたら、改修工事を行います。これは建築会社やリフォーム会社に依頼されます。
  • 最終確認
    • 改修工事が完了したら、再度、各種の法的要件を満たしているかを確認します。

まとめ

今回は建物の用途変更についてご紹介しました。建物は建てる前に行政に建築確認申請を行いそこで許可をもらって始めて建物は建築することができるのです。

新築時の使用目的が変更される場合は、このように用途変更手続きが費用になります。
勝手に変更してしまうと、違法建築になる場合もありますので、注意が必要です。
このようなことを把握した上で、用途変更をすることをおすすめします。

関連記事